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ヒッチコック『下宿人』(1926)

今日はMOVIX京都で行われているヒッチコックのサイレント作品デジタル修復版プレミア上映に行ってきたぞ! いちいちタイトルが長くて打つのが面倒だ。

今日のお昼過ぎから『下宿人』やってて、その後『ダウンヒル』を見た。

僕自身はヒッチコックの作品全然見てなくて、『めまい』と『サイコ』と『知りすぎていた男』しか見てない。

もしかしたら『知りすぎていた男』じゃなくて『間違えられた男』かもしれないけどよく覚えてねーぜ。

そんな奴がヒッチコック初期のサイレント見てどうすんねんって話だけど、結論から言うと、本当に面白かった。

 

とりあえず今日は『下宿人』について。体力がないので『ダウンヒル』はまた今度。こっちも非常に語りがいのある作品なんだけど、疲れたので......

 

1行あらすじ

ある下宿人が殺人鬼と間違われるんだけど、疑いが晴れて下宿の娘とくっつく。

 

もう少し詳しいあらすじ

舞台はロンドン。連続殺人が起こっていて、大変話題になっている。その連続殺人鬼はブロンドの女の子ばっかりを狙っているらしい。今作はとある一家にフォーカス。その一家は下宿をやってて、お父さんとお母さんと娘のデイジー(ジューン・トリップ)がいて、彼女は刑事のジョーと付き合っている。このデイジーが本当にヒッチコックが好きそうだなあって感じの金髪美女。

ここに、ある下宿人(アイヴァ・ノヴェロ)なんてかっこいい名前だがやってくる。最初は挙動不審で怪しいなあ〜って感じなんだけど、だんだんデイジーと仲良くなっていく。ただ、何番めかの連続殺人が行われた時と同じ時間に外出していて、お父さんお母さんは少し不審に思っている。

仲良くなった下宿人とデイジーが出かけていたところ、ジョーと鉢合わせし、もめた結果デイジーはジョーを見限って下宿人についていく。しかしジョーはこれまでの行動のなんやかんやから、下宿人が殺人鬼では? という結論に至る。

で、下宿に乗り込んだところこれまでの殺害現場の地図とか拳銃とかが出てきて、こいつ犯人やんけ! とその場で逮捕。恋人を取られた腹いせにジョーが公私混同したとしか思えない。見苦しいぞ、ジョー! 

下宿人は連行されそうになるんでけど、隙をついてデイジーと「あそこの街灯で落ち合おう」なんつって逃げる。ここでデイジーに真実を打ち明ける。実は最初に殺された被害者が下宿人の妹で、彼は独力で犯人を追っていたのだ!(知ってた)でも、結局居場所がバレて、今度は苛立ってる大量の群衆に追われる。危うく殺されそうになるけど、真犯人がちょうど捕まり(タイミング良すぎ)、危うく難を逃れる。

最終的に下宿人とデイジーがくっついてよかったよかった。で終わり。

 

これは上映後の解説で主催の大野裕之氏がおっしゃってたことなんだけど、サイレント映画っていうのは決して無音の映画ではなくて(もちろんセリフはないんだけど)、上映時には劇場でピアノの生演奏がついて、音があった。撮影中もどうせ客には聞こえんからってことでかなりワイワイしていたらしい。で、それを意識して今作にも劇伴がついていて、これがすごくっかっこいい。アシッド・ジャズ系のニティン・ソーニーが担当していて、歌詞のついた曲まである。この歌詞は若干ストレートすぎるというか、陳腐な感じがしないでもないけど、それもまた味があってとても面白い。

 

とにかくヒッチコックの実験精神はすげえ。

2階の床を透明にして、人の動きを下から見るショットとか絶対真似したくなるし、1つの建物の中での人の動きを利用してストーリーを構築していくのもとても引き込まれる。

 

それと、時折デイジーがモデルをやってる? 所のTO NIGHT GOLDEN CURLSってネオンが映るんだけど、最後それをバックにして映るキスシーン、画的に完成されすぎていて、思わず声が出そうになっちゃった。サイコーだ。

 

91年前の映画とか本当にウッソだろ

頑張ろう現代人